心優しいバスパークの女王:マリア物語:No.1

マリアは優しい夫のダディと娘のオレオと一緒にネパールの首都カトマンズ郊外のバスパークに住んでいました

とても品のある綺麗な顔をしていて人々から「スンダリ-美人さん」と呼ばれていました

彼女は何度か出産して(おそらく3回)沢山の子供を産みました

まだ名前もついていない頃からパパのお気に入りNo. 1でした

(実は野良犬支援を始めるずっと前からの友達なのでパパはどうやってマリアと名付けたか記憶がありません)

私達が野良犬達に避妊手術を出来ていなかった頃には年に2回出産したり、何度も出産を繰り返して弱っている野良犬が沢山いました

繁殖期には縄張りを越えて遠くから沢山の雄犬が現れて1匹の雌を10匹以上の雄が追いまわすこともありました

(一度その団体にダディがいるのが目撃され苦笑いでした)

マリアは娘のオレオと同じ頃に出産しました

出産前に姿を消したので心配しましたがある日バスパークのみんなにエサを用意して行くとマリア発見のニュースが、、

そこは親切な老夫婦の家の真っ暗な倉庫の奥でマリアは7匹の可愛い子犬を産んでいました

7匹ともダディ柄で折り重なるようにひとかたまりになっている

横で、パパさんの突然の登場に驚いたマリアが子犬を守ろうと必死でパパさんを舐めて子犬から遠ざけようと妨害しますが、パパさんがむやみに触れないと分かるとマリアの緊張も解けました

信頼関係がなければ母犬の育児放棄に繋がったり、最悪の場合、子犬を咬み殺すことも起こり得ますが、マリアは動画撮影を始める前からパパさんにドッグフードをもらっていた一番の仲良しなのです

何を食べて過ごしていたのか子育てで痩せていましたが、久しぶりにパパさんからいつものフードをもらいました

マリアは昔から嫌がらずにドッグフードを食べているので、栄養管理がしやすい子です

ネパールには生体販売がなく、人々は外にいる気に入った犬を連れて行くことが多く、首輪をしても直ぐに消えてしまいます

ドッグフードをあげていると人が集まり、「それは何だ」とか、「自分の犬にもフロントラインや注射をして欲しい」とか、「近くに痩せている犬がいるからドッグフードを分けて」とか、色んな質問や要望が飛び交います

ネパール人が甘いチャイで食べるクッキーはシュガーフリーなので大丈夫とは言え、ダルバートなど人間の食事の残りを犬に与える人が殆どで、ドッグフードの存在すら知られていません

クッキーやドッグフードを食べない野良犬にはドーナツをあげるしかないこともあります

犬の狂犬病や疥癬症が無くなることの人への恩恵も知らないので、私達は地域の人達に説明書を配りわかってもらう運動もしています

バスパークは毎日数百人の人が通る場所なので、マリアやオレオの可愛い子犬達はワクチンを打つ前に、ほとんどが誰かに保護されてしまいました

その後私達はマリアに避妊手術をしました

退院迄にはネパール人の平均月収の2倍程の費用がかかります

(マリアはあの環境でも病気にならない貴重な強い犬です)

そしてその入院中に私達に野良犬の保護要請の連絡が入り、警官に虐待された犬が痩せて弱ってきているということで、早速保護に向かい、獣医さんに連れて行きました

全身にペンキをスプレーされ悲しげな顔をした彼は、顔にも赤いペンキが塗られて泣いているように見えました

検査の結果、衰弱の原因はパルボウィルス感染症でした

 (野良犬達の死因は殆どがパルボやエールリキアです)

そしてその子はなんと偶然にも、子犬の時に連れて行かれたマリアの息子のカイロだったのです

彼はレストランを営む家庭でとても可愛がられていました

いつも家からレストランまでバイクの横を走ってついて行きました

しかしコロナでそのお店は閉店してしまいカイロも放置されてしまったようです

直ぐに入院治療できたカイロは幸いにも治すことができました

彼の母マリアはとても人懐っこくて撫でられるのが大好きです

他の犬が撫でられているのを見ると必ず自分の頭を割り込ませて撫でろとアピールします

ある日、バスパークの住人から連絡がはいりました

出産後の子育て中のマリアとオレオが狂犬病の犬に噛まれたのです

発症すれば確実に死に至るのでとても心配しましたが予防接種もしてあり、噛まれた日に直ぐ注射できたので発症せずに済みました  

(出張獣医さんが多忙でパパのワクチン注射ドキドキ初挑戦でした)

優しいマリアですが犬社会のルールを破る子犬達には厳しい指導で、娘のオレオも少し彼女を恐れていました

誰とでも友達になりたいあのマロでさえ初対面では、尻尾が隠れるくらいマリアにはオーラがありました

彼女は堂々として威厳のあるバスパークの女王でした

しかしある日、バスパークで事件が起きたという知らせが、私たちの元に入ってきたのです

つづく、、、

筆者:Bo Giant

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