バスパークで何が⁉︎
なんとあの穏やかなマリアが酔っ払いに噛み付くようになり、彼女を見つけたら毒●すると言う人がいる⁉︎
私達は耳を疑いました
ネパールには昼間でも沢山の酔っ払いがいるので、その中の誰かがマリアに何かをしたのがきっかけではないかと私達は思いました
野良犬達にお肉やフードを与えていると、酔っ払いが絡んでくることがよくあるのです
犬に与えるお金があるのなら自分にもくれと!
パパはなんとそれで300mも追いかけられたことがあります
直ぐにバスパークの人達から情報を集めました
噛まれた人にも会いました
とても感情的になっているお店屋さんもいました
どうやら酔っ払いや汚れた服装や大荷物を持った人が標的です
そして、その時は大選挙でバスパークに人が集まり、治安が悪くなっていました
ネパールのこの選挙は3日前から交通もストップさせるくらい大掛かりで激しいものなのです
私達は急いでマリアを獣医さんに預かってもらい彼女の里親を探しましたが、やはり簡単には見つかりませんでした
今回は怪我や病気の短期預かりとは違い大変なのです
それでもやっと協力者が現れました
私達の活動を手伝ってくれているヘルパーのお兄さんが預かってあげようと言ってくれたのです
私達は大喜びで直ぐに新しいケージなど必要な物を買いそろえ、タクシーで25キロ離れた彼の家にマリアを連れて行きました
しかしこれでようやく彼女も無事に暮らせると安心したのも束の間、翌朝お兄さんからやはり無理だとの連絡がきたのです
マリアが夜中ずっと騒ぎ、眠れぬまま迎えた朝の1時間の散歩も帰りたくないと歩かなくなり、お兄さんは抱きかかえて家に帰る羽目になって本当に疲れ切ってしまったのです
私達は困り果て、最後の手段で別のヘルパーの家族になんとかマリアを保護してくれないかと頼んでみました
彼らは自分達の愛犬に加え、療養中のオレオも預かっていて既に一度断られていたので、おそらく無理だと思っていましたが困っているなら仕方ないと心良く引き受けてくれました
その家は遠く、私達はその頃とても忙しかったので、直ぐにマリアに会いに行けませんでしたが、彼らに様子を聞くととても静かでおとなしいと言うので安心していました
後から思えば「オレオは全然近寄らないけど…」と言われたのですがマリアが怖いんだろうなと私達は気にしなかったのです
そしてようやく数日後、うきうきしながら会いに行ってみると驚くことにそこにいたのは同じ色だけど見たことのない犬だったのです
いったい何がどうなっているのでしょう⁉︎
つづく、、、
筆者:Bo Giant
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